forループ 一定回数の繰り返し

for文を使うと指定された回数の繰り返し処理を表現できます。

for文は繰り返す回数をカウントし、カウントした回数が指定した繰り返し回数以下のときに指定された処理を行います。このカウントする値は変数(カウンタ)を使って記憶しておきます。

カウンタの変数は必ず整数型にします。

for文は次の書式で表現します。

for (カウンタの初期化;条件式;カウンタの増減指定) {
  繰り返す処理
}

for文で指定さする繰り返しの制御に関する三つの項目はそれぞれ次のような意味をもちます。

カウンターの初期化
繰り返し回数をカウントし始める値を指定します。i = 0と指定すれば、0から数え始めることになります。変数への数値の代入と同じ表現になります。
条件式
繰り返しを続けるための式です。条件式はif文で使っているものと同じ、比較演算子を使います。i <= 10と指定すれば、10まで数えることになります。
カウンタの増減指定
繰り返し回数の数え方の指定です。i++と指定すれば、1ずつカウントアップすることになります。

増減の表現

カウンタの増減の表現には次のような表現が利用されます。

演算子 意味
++ インクリメント演算子
変数の値を1増やす
x++ 変数xの値を1増やす
x=x+1と同じ
-- デクリメント演算子
変数の値を1減らす
x-- 変数xの値を1減らす
x=x-1と同じ
+= 変数の値を指定した値文増やす x+=2 変数xの値を2増やす
x=x+2と同じ
-= 変数の値を指定した値文減らす x-=2 変数xの値を2減らす
x=x-2と同じ

表現例

カウンタにint型の変数cntを使います。

10回の繰り返し

次のいずれの例も10回の繰り返し処理を表現しています。

for (cnt = 1; cnt <= 10; cnt++){
  ...
}
for (cnt = 0; cnt < 10; cnt++){
  ...
}
for (cnt = 10; cnt >= 1; cnt--){
  ,,,
}

入れ子

if文と同様にループの中にループが含まれている状態を入れ子という。

九九の表を作る場合などはこの方法を使う。

九九では1から9までの九つの数(A)それぞれに1から9までの数(B)を掛けて全部で81回の計算を行う。9回のループの中にそれぞれ9回のループが入る。これは次のように記述します。

for(A=1;A<=9;A++){
  for(B=1;B<=9;B++){
    ........
  }
}